なごテツ世話人&ファンのつぶやき

「なごテツ」の世話人およびファン倶楽部のメンバーによる個人的なつぶやきブログ。なお、ここに書かれているのはあくまでも個人の意見で、「なごテツ」の意見ではありません。

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基本的な立ち位置

先日の記事、MKさんの「世界共通言語」と、てんとうむしさんの「平和とは…」を続けて拝読させていただいて、そこからふわっと浮かんできたことを書いてみます。 てんとうむしさんの問いかけ「平和とは何でしょうか」のようなことを、ある人同士が語り合うと…

平和とは…What A Wonderful World

見上げると、白色とも桃色ともいえる淡い色の花々の間から爽やかな青色の空が見える。飛行機雲が二本のまっすぐな白い線を、青いキャンバスに描くように進む。 仕事休みの休日に桜が満開になり、私が家事を片付けている午前中に夫が作ったお弁当と共に、ボー…

世界共通言語

裏番組が増え、紅白歌合戦の視聴率が下がり始めた頃。冬の娯楽がスキー以外にも増え始めた頃。携帯が普及し、誰もがSNSで語り始めた頃。それまで同じ話題で繋がっていた人々が、少しずつ個人それぞれにシフトし始めたように思う。 余暇の過ごし方も人それぞ…

「いじらない」なんて、なんてやさしい…………

いまの子供らは、「いじらない」し自虐ネタにも反応しない…………。 こんな文章を初めて目にした。ホントなのか? というのも、いまの社会は昔に比べそんなに「やさしい」世の中だとは思われないからだ。昔ならちょっと注意して終わり、だったことがいまはすぐ…

寝室に飾る絵

絵画を鑑賞するのは難しい。見るだけなら簡単だ。しかし、その絵を見てなにを感じたかと聞かれると困ってしまう。なにかを感じなくちゃと意気込みすぎるのかもしれない。 学生時代、友人と一緒にクレーの絵を見にいったことがある。絵を見ながら、彼女がこん…

条件の内と外

私達は、身体を持ってこの世に生まれ落ちた途端に、条件まみれの世界で暮らすことになる。時代、性別、人種、宗教、国籍、言語、体力、体質、容姿、地理的条件、家庭環境……。年齢を重ねて選択を重ねていくほど、暮らしの条件は狭まる。そして、ある条件下で…

「自分へのご褒美」という言葉への違和感

自分へのご褒美という言葉に違和感を持っています。 今日は頑張ったからいつもより美味しいものをこれはたまに思いますちょっと前から耳にするようになったこれをやったら自分にご褒美をあげるこちらに違和感をおもいますわたしにとってのテーマの自由とから…

誤解も理解

理解とは、誤解の総体に過ぎない(『かえるくん、東京を救う』村上春樹著) 当ブログの編集長から「誤解も理解」で記事を書いて欲しいと無茶ぶり依頼された時、ふとこの言葉を思い出しました。理解が誤解の総体であると言い切れるかどうかはともかく、私も常…

編集部よりお知らせ:4月6日「"愛あるいじり"まで失われた世界」特設ページ(コメント募集)

4月6日の哲学カフェのテーマは「"愛あるいじり"まで失われた世界」でした。ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。 カフェで話題に上ったトピック いじりとは関係性を作る1つの方法 正攻法で構築する関係とは違う関係性の構築手段 良い関係を作り…

顔より上に表れるもの

傘寿を過ぎて入院した叔母のお見舞いにいった。叔母はいわゆる器量よしタイプではないのだか、その日の叔母は、私が見たどの年代の叔母よりも美しく穏やかにみえた。思いの外元気そうであったのに加え、私にはそのことが嬉しかった。 年齢を重ねつつ、人は持…

金城少尉の補陀落渡海

戦争末期の山口県、第12軍管区日本海軍基地。「金城少尉、回天で出撃しま~す! あっ、やっぱり死ぬのが怖いから止めときま~す!」「はっはっはっはっは」バシッ!! バシッ!!金城少尉をからかう者らの顔を通りがかった上官が思いっきり殴りつけた。「貴…

編集部よりお知らせ:4月6日のテーマは「"愛あるいじり"まで失われた世界」

今週土曜日(4月6日)の哲学カフェのテーマは「"愛あるいじり"まで失われた世界」です。 愛される"いじられキャラ"は絶滅危惧種なのでしょうか? 今の子どもたちは、人をいじることはしないし、自虐ネタにも反応しないそうです(「ホワイト革命」という言…

水にさらす

頭の良さというのはどんなことをいうのであろう。 毎週のように色々な人と話をしていると、上手に意見を述べる人、じっくりと考えて自分の経験から話をする方など色々な方がいらっしゃる。そして、感心させられることが多い。 先日、もやしを水にさらしなが…

花は咲き誇らず

桜の開花時期ですね。桜以外にもたくさんの花々が開花してくる季節ですが、先日ふと『咲き誇る』という言葉に違和感を覚えました。満開の花はたしかに華やかで、振り仰がずにはいられない艶やかさですが、花自体は『誇って』いるのでしょうか。花はそれぞれ…

名誉な「名誉」と不名誉な「名誉」(@Real Café)

相手の価値観を自分の価値観に合わせるには、どの様な方法があるだろうか。 ひとつには力ずくで無理矢理、脅迫して実行するやり方。 しかし、もっと具合よく相手の方が本当にこちらのほうの価値観を素晴らしいものだと認め採用してくれるという方法がある。…

「BLUE GIANT」が描く共感的空間

MKさんが「共感と身体性」という記事で「合奏や合唱、セッションのように共同演奏中の奏者には、聴き合おうという意識が働くはずだ」と書かれていたので、先日見たアニメ映画をご紹介します。ずっと気になっていた『BLUE GIANT』という作品です。 私はもとも…

編集部よりお知らせ:3月23日「区別する気持ち」特設ページ(コメント募集)

3月23日の哲学カフェのテーマは「区別する気持ち」でした。ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。 カフェで話題に上ったトピック 似た言葉:識別する/認識する/分ける/区別する/差別する/分別する 区別と差別の違い 区別は理性的なもの、…

共感と身体性

私達は何かが上手くいかない時に、頭で考え言葉を尽くして解決しようとしがちだ。哲学的手法はその代表かもしれない。だが、身体を使うことで解決を促せることも多いのではないだろうか。 てんとうむしさんが、先日の「議論と対話」ブログ内のコメントで「立…

対話の成立条件

「対話」の成立条件について考えていた。 だが、どうして「対話を成立させなければならない」と考える、或いは感じるのか?会話や雑談ではダメなのだろうか。ダメでは無いのだろうが、それらでは物足りないと感じる時があるということなのか。それほど個人間…

坐禅と瞑想の違い

からすさんの記事に坐禅のことが書かれていたので、私も少し書いてみます。といっても体験の話ではなく、言葉の定義の話です。 哲学カフェの雑談時、たまに瞑想という言葉が出てきます。そのとき瞑想と坐禅がほぼ同じものと扱われることがあり、モヤモヤしま…

編集部よりお知らせ:3月16日「メロスはなぜ走るのか?」特設ページ(コメント募集)

3月16日の哲学カフェのテーマは「メロスはなぜ走るのか?」でした。ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。 カフェで話題に上ったトピック もっと恐ろしく大きいもののために走るとは? 走れメロスと命令しているのは誰? 信じる、Calling、人間…

坐禅を通して感じていたことを言葉にしてみたくなり書いてみます

坐禅を通して感じていたことを言葉にしてみたくなり書いてみています。もしこれから真剣に禅をしてみたいと思う人は、見るべきではない内容になるかと思います。 ・なんのために座るのか?わかりません先を行く人の姿に希望を感じたからその時感じていた苦し…

議論と対話

私がなごテツに参加するようになったのは、「対話」というコミュニケーションを学ぶためでした。きっかけは、“イノベーションを起こせるのは「対話」だ”という職場の上司の言葉です。上司は「ディベートでの“議論”は、弊害をもたらしている」と言ったことも…

哲学カフェで大事にしたいこと

「ズームバック x オチアイ」のプロデューサーである河瀬大作さんが、『過去を巨視して未来を考える』(落合陽一)の前書きで「ズームバック x オチアイを制作する上で守べき3つのルール」について紹介していました。本記事では、これを哲学カフェに適用でき…

八つ当たりの矛先

自分とは、一番身近くにいる物言わぬ便利な生体だ。大抵は反論もせずに、思ったことをすぐに実行してくれる。自分のことはよく知っているし、このくらいのことには耐えられると考えがちだ。 だが、他者にとって困難なことなら、自分にとっても困難なはずだ。…

老いても美しく?

ある時、「老いても美しい(カッコいい)人は素敵」という価値観を自分が持っていることに気づいた。年老いて醜くなることを「よくない」ことだと感じていたのだ。 皺ができ、シミもでき、肌はたるみ、白髪が増え、髪が薄くなり、姿勢もわるくなり…。そんなこ…

想像力が生み出した存在(@Real Café)

『どんな鳥も想像力より高く飛べる鳥はいない』寺山修司の言葉である。だから、抽象的なぼんやりとした恐怖はめちゃめちゃ恐ろしい。その恐ろしいものに「かたち」を与えてやる。制限を加えるのだ。そうしてやると、その恐ろしさが幾分やわらぐ。どなたかが…

編集部よりお知らせ:3月2日「対話とは」特設ページ(コメント募集)

3月2日の哲学カフェのテーマは「その場決め」。参加者から提案されたテーマの中から選ばれたのは「対話とは」でした。ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。 カフェで話題に上ったトピック 対話と会話の違い 自分との対話 対話に結論は必要か 対…

私が知らないこと

先日読んでいた本に「一生の内に、図書館にある本の1%も読めない」と書いてあった。図書館を見て回るのは楽しい。「この辺りの本は、私は絶対に読まないだろう」という書架が続いているところもある。大型の本屋でも私が読まない本が展示されているところは…

おなごテツとホワイトボード

先日のおなごテツ (テーマ:みんなちがって、みんな〇〇) で進行役を務めるに当たり、ふと思いついてZOOMのホワイトボードを使ってみることにしました(当日の対話の内容については、おなごテツブログに発言録がありますので興味のある方はご覧ください)。…