なごテツ世話人&ファンのつぶやき

「なごテツ」の世話人およびファン倶楽部のメンバーによる個人的なつぶやきブログ。なお、ここに書かれているのはあくまでも個人の意見で、「なごテツ」の意見ではありません。

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2022-01-01から1ヶ月間の記事一覧

なぜ人を殺してはいけないのか?(久能整 名言集)

1月10日にスタートした「ミステリと言う勿れ」というドラマが話題になっています。ご覧になったという方も多いのではないでしょうか。 私は原作のファンで、ドラマ化を楽しみにしていました。菅田将暉さんが久能整くんを演じると聞いて、正直「イメージと違…

「怒り」と退職届

「だからそれ違うだろー(# ゚Д゚)!!」 現在の会社で働いて10年は経つが、声を荒げたのはこの時が初めてだった。相手は毎日顔を会わせている同僚で、何かにつけ私に嫌味な態度をとる人間である。そしていつも私に感情的なものの言い方を隠さず、こちらは一方的…

未完の大作のその後

未完の大作と言われて最初に思い浮かぶのが『カラマーゾフの兄弟』です。この作品は現在刊行されている第一部と、作者の死によって書かれなかった第二部とで構成されており、第二部の展開については様々な議論があります。2021年11月にEテレの100…

禅を学ぶには『鉄鼠の檻』を読め?

先日ちょっとした雑談の中で盛り上がった(?)『鉄鼠の檻』、京極夏彦の人気シリーズ第四弾です。第二弾の『魍魎の匣』が最高傑作という世間の評価には賛同しますが、個人的にはこの『鉄鼠の檻』が一番好きです。 謎の巨刹明慧寺で起こる連続殺人事件を中心…

論理哲学論考を読む手がかり(か?)

2月5日、なごテツの雑談タイムで哲学者ウィトゲンシュタインの『論理哲学論考』(以下論考と略します)の初心者向け読書会が行われる予定です。そこで、わかりやすい解説書なども読んでみた上で、「入門の入門の門前の小僧」的な素人なりの「手がかり」を、…

天国に一番近い県

島根県は毎年自虐カレンダーを発行しており、そこに載っている自虐コピーが県民に密かな人気なのですが、初期のコピーに「天国に一番近い県」というのがあります。要は超高齢県ということです。2021年の敬老の日前後に行った調査で、10万人あたりの100歳超人…

「空しさ」と「虚しさ」の違いについて

先日のカフェで「むなしさ」について話し合いました。そこで「空」と「虚」の「むなしさ」の違いは?という疑問を投げかけた方がいらっしゃいましたが、そのとき僕にはその違いがわかりませんでした。 そこで後日、広辞苑の「虚無」を調べてみると、こんなこ…

西田幾多郎『善の研究』

今せんだい哲学読書会で西田幾多郎を読んでいます。 『善の研究』は西田初期の代表作であり、その後思想的な変化はありますが、純粋経験、主客合一、宗教の意味など、西田哲学の根幹が詰まっている著作です。 禅的な側面も強く深いのですが、アプローチはむ…

湯たんぽ

昭和の名作漫画「じゃりん子チエ」の中に、チエちゃんのおばあちゃん菊さんのこんな名セリフがある。 「ひもじい、寒い、もお死にたい。不幸はこの順番で来ますのや」 当時中学生だった私はつくづく感心した。 ということは、ひもじさと寒ささえ避ければ不幸…

隻手の声

先日の雑談タイムで出てきた「隻手の声」、私も好きな言葉で、以前他の場所でもお話したことがあります。 隻手の声は禅宗の公安の一つで、百隠が初学者を前に語った次の言葉から来ているとされています。 「隻手になんの声やある。隻手の声を拈提せよ」(両…

問いに答える

「鏡の問題」をご存じの方はたくさんいらっしゃると思います。私が右手を上げると鏡の中の私は左手を上げる。なぜ、そうなるのでしょうか? ここでは、この答えについてお話をするのではありません。 父の知り合いに物理学の教授がいました。退官後、この「…