なごテツ世話人&ファンのつぶやき

「なごテツ」の世話人およびファン倶楽部のメンバーによる個人的なつぶやきブログ。なお、ここに書かれているのはあくまでも個人の意見で、「なごテツ」の意見ではありません。

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雨女と晴れ女

コロナ禍になって遠出をする機会が少なくなりましたが、以前は子供が帰省すると同一市内に住む姉を交えて時々遠出をしていました。
そんな時交わされる恒例の会話が、

姉:私、晴れ女だから大丈夫!
妹:私、雨女だからなぁ・・。

です。

もちろん「雨女」に科学的根拠はありませんが、心理学的解説でよく使用されるのが以下の二つです。

<確証バイアス>
仮説や信念を検証する際にそれを支持する情報ばかりを集め、反証する情報を無視または集めようとしない傾向のこと。

バーナム効果
誰にでも当てはまりそうなことを並べてあるにも関わらず、自分が該当するとついつい信じてしまうこと。

思い込みが先にあり、それにあった情報だけを信じてしまうわけです。

雨女は雨になった時だけ、晴れ女は晴れた時だけ覚えている、しかし回を重ねるごとにそれでけではないことに気付きました。小雨がパラっと降る程度(傘を差さなくてもいい程度)の場合、姉は「これくらいなら外で遊べるからラッキー」と「晴れ」にカウントし、妹(私)は「やっぱり雨降っちゃった」と「雨」にカウントする、つまり同じ事象でもデータの蓄積が変わってくるのです。

最近は雨女雨男判定アプリなるものがあり、位置情報と降水量から判定できるようですが、それでも自らを雨女(男)とするか晴れ女(男)とするかは本人の性格によるものが大きいと言えます。

どうせ主観なら自称晴れ女(男)になって楽しもう、と思うかもしれませんが、「取りあえず行っちゃえ」とノリと勢いで出発する人と、途中で大雨になった場合に備えてプランBやプランCを考えておく人と、両方いた方が全員が楽しめる確率が上がるのでは、というのが経験から得た私の結論(雨女の自己擁護)です。

ヴェルレーヌの詩に

巷に雨が降るごとく、わが心にも雨が降る

という有名な一文があります(色々な訳がありますが私は上記の堀口大學訳が一番好きです)。雨女(男)は、自分の心に雨が降るごとく、街に雨が降っていると思うのかもしれません。

(福)