なごテツ世話人&ファンのつぶやき

「なごテツ」の世話人およびファン倶楽部のメンバーによる個人的なつぶやきブログ。なお、ここに書かれているのはあくまでも個人の意見で、「なごテツ」の意見ではありません。

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今年も桜の季節が来る

この時期になると、いつこの行事は、自分自身のものに変わったのかと考えます。

子供のころ、花見のなにが楽しいのかがわかりませんでした、桜がきれいと言われてもすぐに見飽きる、だんごもいつまでもある訳でもなく、そこにいなければいけないことが苦痛だった。友達と遊びに出かける年代になると、花見を理由に遊びに行くようになり、楽しみではあるけれど桜である必要は別段なかった。

それがいつのまにか、桜の花びらが風に舞う姿を見ると、記憶があふれ出るようになっていた。桜のある風景はわたしの内側へとつながり、目の前の風景に、風に、匂いに、鳥の声や人々のざわめきに、目の前には存在しない意味が重なり、舞い散る桜に儚さを感じ、過ぎ去る時間に寂しさを覚える。誰かに教えてもらったり、本や映画、音楽で感じたりもしたが、小さな雪が景色を一変させるように、降り積もった経験は景色を鮮やかに染め上げていく。色褪せたはずの記憶さえ、新たな意味をもたらしてくれる。
わたしの中で意味が変わるのはいつなのだろう?

(からす)