2023-07-01から1ヶ月間の記事一覧
7月のおなごテツでは、ピース・メイキング・サークルという手法を用いてみました。おなごテツブログの方にも書きましたが、ネイティブ・アメリカンの風習から生まれた対話方法で、焚火を囲んで輪になって座り、順番に語っていく、というものです。今回、以…
「チューリングテスト」というものがある。どんなテストかと言うと、壁の向こうに何者かがいる(ある)。そいつと人間が会話をしてみて、人間側が「ああ、こいつは人間だな」と感じたら壁の向こうのものがたとえコンピュータであったとしても、「人間として…
※2023年4月8日に開催された哲学カフェ「信頼される人とは」のレポートです。少し長文ですが、どうぞご了承ください。全文を読みたい方は「続きを読む」をクリックしてください。 「信頼される人」のイメージはポジティブだろうか? それともネガティブだろう…
7月22日の哲学カフェのテーマは「実感とは」でした。ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。 カフェで話題に上ったトピック 「やばい」という言葉を辞書で見た時、実際に使われているのだと間接的に実感することもある。 ある事柄がリアルの領域…
なごテツブログの編集長、井上です。2021年12月にこのブログを公開して以来、多くの方に参加していただいています。ありがとうございます。記事を書いてくださる方も増えて、最近ではブログのコメント欄で哲学的な対話が始まることも増えてきました。これは…
これは大変なことではないのか。 「国家は暴力を独占している。それなのに私企業ワグネルはどのような法的根拠によって殺人の罪を赦されているのか」ということだ。 Googleで検索しても、法的根拠を欠いた専門家以外の人による「答え」しか得られなかった。 …
先日、通勤の途中でビルの解体現場からショベルカーが運び出されていく光景を見て違和感を覚えました。なぜ自分は違和感を覚えたんだろう?と考えてみると、「まだ解体が始まっていないのになぜ?」と「なぜショベルカーがあるのか?」が思い当たる。 航空障…
先日、娘から「一緒にごはんを食べよう」と招待されました。娘の家には、食欲旺盛な子どもがふたり。兄と妹が最後の唐揚げを巡って争奪戦を繰り広げる、とても賑やかな食卓でした。 この光景は見覚えがあります。約30年前のわが家の食卓も、こんな雰囲気でし…
「そんなことを言い出したのは、彼は少し間が悪かった」 “As for what said such a thing, he was slightly untimely.” この機械翻訳での“untimely”は、彼が一体何に対して「時機を失している」という意味なのだろうか。 それは恐らくこの現在の状況であり、…
次回、進行役を務める対面カフェのテーマは「悪意とは?」です。この原稿を書いているのは6月20日ですが、記事が公開されるのは開催日以降のはずです。どんな会になっているのでしょう。 今回のテーマは、法律用語の悪意と普段使う意味がかなり違うことに驚…
「わからないまま考える」は、山内志朗という哲学者が著した書籍のタイトルです。その巻末にブックガイドが付されており、著者おススメの本が数冊紹介されているのですが、ドゥルーズの『意味の論理学』の項にあった以下の文に、私は「うん、うん」と声を出…
早朝四時半に起きて庭の草むしりをした。開始時刻は四時四十五分。すでに明るい。ここから一時間半ほど、隣の家の屋根から太陽が顔をのぞかせるまでがチャンス!まるで吸血鬼のよう…。太陽キラーーーン!きゃーーーー!みたいな(;・∀・) 二週間くらい前にリ…
『リベットの実験』は、僕らには自由意志など存在しないということを明らかにした神経心理学の実験だ。いろいろ問題はあるようだけど、決定的な実験否定論は現れていない。 それを受けてアメリカでこんな裁判が開かれた。「私が起こしてしまったという罪とや…
7月1日の哲学カフェのテーマは「いのちをいただくことに罪悪感を感じるのはなぜ?」でした。ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。 カフェで話題に上ったトピック いのちを頂くことについて、どのような感情を抱く? それはなぜ? 罪悪感の要素…
今年はマンションの自治会の役員をしており、先日は七夕まつりのイベントの補助をした。集会室に集まった親子が短冊に願い事を書き、飾りを作るお手伝いである。正直、どのように関わるかはイメージが無かった。時間となり、しばらくすると2歳ぐらいの子供を…