なごテツ世話人&ファンのつぶやき

「なごテツ」の世話人およびファン倶楽部のメンバーによる個人的なつぶやきブログ。なお、ここに書かれているのはあくまでも個人の意見で、「なごテツ」の意見ではありません。

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2023-08-01から1ヶ月間の記事一覧

自然と人為

野に咲く花は、誰が見ても美しい。それを人が摘んで生けたとき、花は誰かの作品になる。その作品は、必ずしも全ての人の心を捉えるわけではない。人為が加わることで、花をめぐり作り手と受け手の間で、価値観、美意識、相性といったやりとりが生じるためだ…

『居場所とは?』に参加して居場所が無かったの件

東日本大震災のあと、震災地ではこんな体験談が急増したという。 体験者はタクシードライバー。客を拾って、目的地に着いたのでミラーに目をやると、後ろのシートには誰もいない。慌てて振り向いてみると後ろのシートが濡れているだけだった。 「よくある古…

編集部よりお知らせ:8月26日「感触とは」特設ページ(コメント募集)

8月26日の哲学カフェのテーマは「感触とは」でした。ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。 カフェで話題に上ったトピック ぼんやりとしていて、だんだん明らかになる 手応えと感触 確信の度合いの違い 視覚と感触 遠くまで見える 遠くまで感じ…

待つということ、なのか? 

一般に「春を待つ」と言う。春は待っていれば確実に来るものなのに、一体何が不確実だというのだろうか。春がやって来る正確な時期である。春が来る予感のなか、冬が過ぎるのをひたすら待つ。 次にタイムスケールをもう少し縮めて「数日」待つ人のケース。 ♪…

『シンドラーのリスト』を観て

先日、1993年公開の映画『シンドラーのリスト』をようやく観ました。もう三十年も経っていたとは。膨れ上がったウォッチリストに埋もれかけていたけれど、ふと目に留まったのはやはり今八月だから。でも観られてよかった。観ておいてよかった。 観ていない人…

編集部よりお知らせ:8月19日「鳴かぬなら、○○しよう ほととぎす」特設ページ(コメント募集)

8月19日の哲学カフェのテーマは「鳴かぬなら、○○しよう ほととぎす」でした。織田信長、豊臣秀吉、徳川家康の違いを説明する際に使うこの句は、それぞれの発想の起点を示す一節にもなっています。あなただったら「○○○○」に何を入れるでしょうか?という問…

リサーチタイプ?寛ぎタイプ?

友人と三人で、時折旅行会社のツアーに参加する。ツアーの場合、時間に制約がある。その限られた時間のなかで施設を見学する方法が、友人と私とで違うことに気づいた。 友人Aは、どこに行ってもまず「のんびりお茶が飲めるところ」を探す。あまり興味をそそ…

待つということ

たとえば僕らはPM5:00に落ちあう予定で約束をしていても、実際に友人が僕を見つけるとお互い笑顔でつい手を振ってしまう。 予定していても本当に彼女が姿を現すまでは、何かの都合で来られないという可能性があったからだ。でも、ちゃんと来てくれた。それ…

実感と発見

先日、「実感」というテーマで哲学カフェを行った。「実感」の「感」は「感じる」の「感」であると考えた場合、「実感」という言葉が表現するものは、体感や感覚を抜きには存在しえないのであろうか。日々、色々なことを経験し、多くのことを感じている中で…

優しさの梅ジュース

暑くて仕方がない夏の日々に飲み頃になる梅ジュース。梅のクエン酸効果もあって、1日の疲れを癒すこの梅ジュースには、高校時代の夏休みに忘れられない思い出がある。 夏休みのある日、友達が、同じ部活の先輩のうちに音楽の練習へ行こうと誘ってくれた。 友…

悪意のない悪魔

「悪意」というのは「悪」をしようという「意志」とはあまり関係がないのではないか。 むしろ別の言葉に言い換えると「いじわる」=(ひとの困る様子を楽しむ)に近いイメージが僕にはある(むろん異論はあろうが)。 だから、巨悪をおこなった人物に「悪意は…

認知のバイアスー自己納得のための「理由」について考える

私たちは時折、自身の思考や行動に対して理由付けを行います。例えば、他の人から自分とは違う意見を言われたとき、それが正しいと知っていても嫌悪感を覚えることがあります。それまでの自分の価値観を揺るがしたり、これまでやってきた行動が否定されたよ…

編集部よりお知らせ:8月5日「頑張るとは」特設ページ(コメント募集)

8月5日の哲学カフェのテーマは「頑張るとは」でした。ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。 カフェで話題に上ったトピック 「頑張れ」と「頑張っているね」の違い 頑張れに含まれる意志(我を張るにつながる場合も)、努力に含まれる目標 あい…

早いことはいいこと?

溢れんばかりの情報に、追い立てられる日々。ほとんどは取りこぼすか、見ても見出しだけ。翌日には忘れている。この加速感はいったいどこまで進むのだろう。そして、私達に何をもたらすのだろう。 人が急ぐ理由の一つは、その欲深さによるものかもしれない。…

メメント「メメントモリ」

Memento mori(メメントモリ)は「死を忘れるな」という意味の古代ローマ時代の警句。 その意味は「誰にでも死は訪れるのだから、それまでの間人生を楽しめ」ということらしかった。 らしかった、というのは、現在日本では「そうやって日々快楽を追い求め、自…

一つの節目

コロナ禍が生活に影響する程度は人それぞれ違うと思いますが、私の場合、かなり厳しい制限をかけていました。替えがききにくい仕事をしている関係で、コロナに罹患する可能性をできる限り小さくする必要があったのです。 そのため、2020年以降、仕事や生活で…