なごテツ世話人&ファンのつぶやき

「なごテツ」の世話人およびファン倶楽部のメンバーによる個人的なつぶやきブログ。なお、ここに書かれているのはあくまでも個人の意見で、「なごテツ」の意見ではありません。

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2022-07-01から1ヶ月間の記事一覧

編集部よりお知らせ「8月のお題【夏】」

はてなブログには「今週のお題」という項目があります。はてなブログのヘルプによると、「編集部が出題するお題をネタに、みんなでブログを書いて、みんなで楽しもう! という企画」です。 これに倣い、8月は「なごテツ世話人&ファンのつぶやき」でもお題…

「いてもいいかな」と「いなくてもいいかな」

不思議なタイトルの哲カフェだった。この原稿は、哲カフェ開催から3週間ほど経って書いているので、内容はあまり覚えていない。それでも、タイトルから思ったことを幾つか書いてみる。 「いてもいいかな」と思うとき、ハードルは既に越えている。つまり、も…

「哲学する町」area898レポート

7月16日、秩父・横瀬町「Area898」で哲学カフェ「哲学する町」が開催されました。 「哲学する町」とは、「よこらぼ」採択プロジェクトの1つ。「よこらぼ」とはまちづくりの実証試験などを行いたい団体に対し、横瀬町がその機会や場所を提供し、支援するとい…

「歴史から学ぶ」とは

鉄血宰相と呼ばれたオットー・フォン・ビスマルクは言いました、 『賢者は歴史に学び愚者は経験に学ぶ』と。 しかし、「歴史に学ぶ」とは何でしょうか? 『温故知新』という言葉もあります。 しかし、「故(ふる)きを温(たず)ねる」とは何でしょうか? か…

むかしの写真

先回、不要なものを捨て始めている、と書きましたが、や~っと『写真』に着手しました。 生まれた時からデジカメの世代はいいですね…溜まった写真やネガの前で呆然としなくていいから…。 ン十年も箱に入れたままだったのだから、中をあらためずに捨てても大…

言葉の意味の広がり

ひとつの言葉が、色んな意味を獲得していくのと逆方向の動きが気になる。儚くなる・落命・果てる・罷る・消えうせる・崩じる・亡びる・こと切れる・死没・絶命・世を去る・成仏・逝く・絶命・死去・死亡・旅立つ・息を引き取る……etc.。ニュアンスの違いは多…

『山椒魚』の結末

井伏鱒二の『山椒魚』、国語の教科書にも載っている有名な短篇小説ですが、自選全集収録にあたって当初の結末部分が削除されたことでも話題になった作品です。 簡単にあらすじを紹介すると、以下のようになります。 ねぐらである岩屋から肥大化して出られな…

それ、欲しい?

数年前から少しずつ不要なものを捨て始めています。 数か月おきに家中を見直していくと、初回は「まだ捨てられないっ」と思ったものが、二度目には「まぁいいか」となり、三度目には二度目でも「まだ捨てられないっ」と思ったものが、「これも捨てるかー」と…

しょうがない…………の?

「しょうがないだろ」「他に方法が無いんだから」。こう自分に呟いて、不本意ながら納得していることがある。自分の職業について、である。 ひとは納得せずに何かをする、ということはない。絞首刑が決まり、首に縄を掛けてもらうという時も、「ここでどうあ…

だましぶねの浮遊感

子供の頃、折り紙で「だましぶね」を作るのが好きだった。だましぶねとは、折り紙で作る舟のこと。ちょっとした仕掛けがあり、これを使って人を欺すことができる。 はじめてだましぶねで欺されたときのことを覚えている。私は確かに船体の一部を指でつまんで…

死を恐れもせず、死にあこがれもせず --鴎外忌に『妄想』を--

七月第一週のテーマその場決め、「死の意味」が選ばれたようですが、その日は残念ながら参加できなかったので後日チャットのログを読ませて頂きました。生と死、死と宗教、安楽死、不老不死など様々なキーワードが飛び交うログを読みながら、ぼんやりと頭に…

死の意味とは

先日のなごテツは「テーマその場決め」でした。 毎月第一土曜日のおたのしみ。 参加者から先着で5つ出されたテーマの中から、多数決でその日のテーマが決まります。 この日に多くの票を集めたのは『死の意味とは』でした。 興味ある人が多かったようです。 (…

ノイラ―トの船

ウィーン学派の中心人物の一人と言われるオットー・ノイラ―トは、知識の総体を港の見えない海上に浮かぶ船に例え、「われわれは船乗りのようなもの--海原で船を修理しなけばならないが、 けっして一から作り直すことはできない船乗りのようなもの--である」…

苦しみのクオリアへようこそ

先日の哲カフェ、「苦しみの意味とは」は恐らく最強の難問の類だったのだろう。 途中で『苦しみが持つ、生命維持のためのアラート機能以外の意味は何ですか?』との問いが為された。答えるのに皆、窮してしまった。或いはその問いを充分理解できないでいた。…

私の可能性

毎月、「論理哲学論考」の読書会に参加しています。専門家がいるわけではないですし、気軽に意見を述べ合う場です。 ある時、参加者から「この本は、ヴィトゲンシュタインの魂の叫びだ」という意見が出ました。 「ガーン」 漫画であれば、このような音が書き…