なごテツ世話人&ファンのつぶやき

「なごテツ」の世話人およびファン倶楽部のメンバーによる個人的なつぶやきブログ。なお、ここに書かれているのはあくまでも個人の意見で、「なごテツ」の意見ではありません。

● なごテツからのお知らせ ● ←ここをクリック!


2023-09-01から1ヶ月間の記事一覧

カエルとサソリーーサソリの性(サガ)とはーー

先日のおなごテツ(毒で身を守れるか?)で、或る方が「カエルとサソリ」というお話について語られました。興味深いお話だったので、簡単にあらすじを紹介します。 一本の川を前にして、サソリがカエルに話しかけます。サソリ:向こう岸に行きたいんだけど、…

実力のグラデーション

先日の哲カフェでは、『実力』という言葉は良いニュアンスを感じさせるもの、或いは直截的に褒め言葉であるとして、対話が為されていったようだ。 しかし、わたしは当初からこの言葉にどこか不穏な雰囲気を感じ取っていた。 『期限までに不法占拠している場…

『スーパームーン』という幻想

名古屋市科学館には、小学5・6年生が参加する「サイエンスクラブ」がある。そこで、親子でオンライン参加する観望天体が開催された。2023年8月は年内で月が地球に最も近づく満月が見られる時期で、テーマは月についてだった。そこで聞いた話のなかで特に意…

編集部よりお知らせ:9月23日「話をじっくりと聴く」特設ページ(コメント募集)

9月23日の哲学カフェのテーマは「話をじっくりと聴く」でした。ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。今回は、前の人の話につなげて次の人が話をするという方法でやってみました。 カフェで話題に上ったトピック 話す相手、トピックに興味を持…

AIは生きていない(或いは物語の重さ)

架空の話=フィクションを読んでいると、何故か話に引き込まれ心が揺さぶられる。感動する。作り事なのに。 しかし、物語には作者が生きてきた〈ほんとう〉に基づいて表されたという背景がある。作者が実生活で感じたこころの動きを基に組み立てられている。…

他者への祈り

特定の信仰のない私には、日常的に祈るという習慣はない。 先日、学生時代の友人から、お母さんが亡くなられたというLINEが届いた。長らく両親の介護にあたってきた友人に、お悔やみと励ましの返信を送る。以前訪ねた友人の実家は、絵に描いたような仲よし家…

正念場の「正念」とは

9月3日の日経新聞、若松英輔さんが『言葉のちから』というコーナーでティク・ナット・ハンとマインドフルネスについて書いていました。 ティク・ナット・ハン著の『沈黙』という本に「呼吸と体が一体となると、失念(フォゲットフルネス)ではなく、正念(マ…

編集部よりお知らせ:9月16日「意味とは何か?」特設ページ(コメント募集)

9月16日の哲学カフェのテーマは「意味とは何か?」でした。ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。 カフェで話題に上ったトピック 人生の意味を考える時と考えない時 意味を考えている時の方が圧倒的に少ない 暇だから意味を考えてしまう 人生の…

無限の時間が過ぎてから…………

「あなたがいま飲んだジュースには、気づかないほど小さなカプセルが入っていました。そして、それは爆発します。ただし無限の時間が過ぎてから」 そう言われたらどんな気分だろうか? 無限の時間が過ぎてから、ということは実質爆発することは無い、という…

充実した人生とは

(福)さんの2023年7月7日公開記事「わからないまま考える」を受けて、この夏は、山内志朗著「わからないまま考える」を図書館で借りて熟読していた。 私にはこの本こそが“わからないまま読み進める”ものであり、数ページ読むと睡魔に襲われ、気づくと意識は飛…

「人間の私」と「病人の私」

「病人は人間じゃない。私は人間の話をしているんだ。」とあるお偉いお坊さんが、講演会の後、少し怒り気味で私の質問に答えた。私が病人であるとも知らずに。なるほど、私は病人だから、私は人間じゃないらしい。でも、これは至言だとも思った。 言の葉に反…

オヤジギャグの定義

オヤジギャグは英語でもDad Jokeということをご存じの方は多いと思いますが、フランス語やロシア語でも同様の表現を用いるそうです。これは万国共通の現象なのでしょうか。 この言葉、今では普通に使用されていますが、今の用法が定着したのは1990年代という…

自己高揚的ユーモアが窮地を救う

かなり昔の話になりますが、メンタリストDaiGoさんの「中居正広さんの記者会見を心理的に分析」という動画を見ました。 DaiGoさんいわく、中居正広さんの記者会見には2つのユーモアがうまく取り入れられていたとのこと。 その2つのユーモアとは、以下の通…

ネガティヴな感情の扱い方

あなたは、普段、ネガティヴな感情をどう扱っているだろうか? 自分の感情をコントロールしていくためには、「成熟した心理的防衛機制」を身に付けていく必要がある。なぜなら、生きていれば嫌な事に遭遇することは避けられず、いちいちネガティヴな感情や思…

編集部よりお知らせ:9月2日「配慮と許容」特設ページ(コメント募集)

9月2日の哲学カフェのテーマは「配慮と許容」でした。ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。 カフェで話題に上ったトピック バーベンハイマーのミーム問題。日本人に敏感なテーマが外国ではそうでもない。 配慮を勝ち取るには声をあげなければな…

説明できないし、わからない

毎週、哲学カフェで色々な人と話をする機会を持つということは、価値観の違いに気が付くことの繰り返しである。 人と違う意見を言うと、「なぜそのように考えたのか」と説明を求められることがある。それに対し、上手に理由を示せる人もいるが、答えに窮する…