今年はマンションの自治会の役員をしており、先日は七夕まつりのイベントの補助をした。集会室に集まった親子が短冊に願い事を書き、飾りを作るお手伝いである。
正直、どのように関わるかはイメージが無かった。時間となり、しばらくすると2歳ぐらいの子供を抱えたお母さんが来た。まだ七夕について理解できる歳ではないが、こうやって時間を過ごすことの積み重ねが大切なのだろう。
お母さんが、短冊にお願いを書こうねといっても反応はない。この人は何者だという目で私を見ているような気がする。お母さんが、元気でいられるようにという言葉と赤いハートマークを書いた時に、初めて反応があった。「オレンジ」と言ったので、ほっとしながらオレンジのクレヨンを渡す。お母さんが書いたハートをオレンジ色に塗り始めた。短冊は細長いので押さえないと動く。私は手を添えた。すると、せっかく色を塗り始めた子供の手が止まった。何か気に入らないことでもあったのかな。子供の方を見ると、私の指が邪魔でハートが見えていないようだ。手の位置を変えると、また懸命に色を塗り始めた。
まだまだ、子供の視線が理解できていないと思いながら、次の親子のところへ移動した。
(寺)
