「ゼンタングル」というお絵描きにハマっています^^
小さな紙に展開される黒と白、そしてグレーの世界。
紙と、細いペンと鉛筆、あとはサッピツいうボカシのための道具があればOK。
面倒くさがりでシンプル好きの私にはぴったり。
行き当たりバッタリで描き進めるので、出来上がるまでどんな風になるかわかりません。
面白いなぁと思うのは、ペンでたくさんのパーツを描いた後、鉛筆で影を入れる時。
「グレー」というものが入ると、突然奥行きのある深い世界が現れます。
それはなぜかというと、グレーによって、それぞれ孤立していたパーツがつながり合うから。
隣り合っていてもよそよそしく感じられていた小さな世界たちが、グレーによって手をつなぎ、なかよく溶け合っていきます。
そして、寒そうに見えていたパーツたちも、グレーが入ることで温かそうに見えてきます。
「グレー」っていいなぁ、と思う瞬間。
世界が黒と白だけにきっぱりと分かれている時は、寒そうで薄っぺらかったのに。
グレーゾーンが生まれると、温かさと深さが生まれる。
絵だけの話ではなく、この現実世界にも、「グレー」がもっとあるといいな。
グレーをどれだけゆるせるか、認めて楽しむことができるか。
それによって、世界には温もりと、寛容という深さが生まれてくるのでは…。
あいまいでもいいじゃないかー。
てきとうでもいいじゃないかー。
ぼかしてゆるしてしまえたら。
世界はもっとやさしくならないだろうか…。
そんなことを思いながら、目の前の小さな紙に、祈りを込めてグレーを重ねる今日この頃です。
(ikue)