なごテツ世話人&ファンのつぶやき

「なごテツ」の世話人およびファン倶楽部のメンバーによる個人的なつぶやきブログ。なお、ここに書かれているのはあくまでも個人の意見で、「なごテツ」の意見ではありません。

● なごテツからのお知らせ ● ←ここをクリック!


湯たんぽと時節因縁

f:id:mica:20220310164803j:plain

1月に「湯たんぽ」という記事を書いて、その素晴らしさを布教したにも関わらず、うっかりくるぶしに低温火傷を負ってしまいました。油断…。

低温火傷、ナメてました~~~

弱火だとじっくり中まで火が通るように、ダメージが意外と大きいです。

 

痛いよぉ(/_;)

 

でもここでふと思いました。

あ、これって「時節因縁」なのでは。

最近教えてもらって読んでいた、道元の『正法眼蔵』の解説本にあったのです。

 

「時節因縁」とは、そのときそのときのあり方であり、ただ、これをしっかり生きよ、と言うもの。

全ての存在が「いま現在」であり「仏性」なのだから(悉有仏性)、苦しみや病もまた「仏性」の現れである…

ただ、その状態をしっかり生きよ、と。

 

それを読んだ時、単純に「その考え、いいな♪」と思いました。

もちろん私はまだ解説をちょっぴり読んだだけですから、解釈が間違っているかもしれません。

私は、「今、目の前に現れている全てを、ただしっかりあじわえ、それは仏なのだから」

と言われているように感じたのです。

 

「そか、仏か」

 

私のイメージでは『仏温泉』という温泉に、ぽちゃんと浸けられている感じです。

この世界=仏温泉。

その中で起きた痛みも、仏温泉の成分の一つに過ぎない。

 

そう思うと、くるぶしの痛みも、ちょっと愛しいものに思えてきました。

「痛いな~、いやだな~、早く治らないかな~」

と、めちゃくちゃ思ってはいるんですが・笑

 

この痛みは『仏温泉』に含まれる薬効成分…かもしれない。

だから、痛みに嘆いたり、なんとかしようとジタバタすることも、温泉に浸かっている醍醐味なのかと。

くるぶしに穴があいたのを見てゾワゾワしたり、いつもの姿勢で眠れなくて苦しんだり。

それらも醍醐味と思えば、たしかに。

 

だって、生きているからこそあじわえるのですから。

 

『仏温泉』は、超スーパー銭湯のようなもの。

「どうぞ、ごゆっくりお過ごしください」と書かれていても、次々といろいろなことが起こる。

でも激動の中でも、言われた通りゆっくり過ごすことも可能。

全ては仏だと、安心してそう感じられる心でさえいられたら。

 

その心を「悟り」というのかな。

「早よ治らんかなー」と頭の片隅では思いながら、そんなことを考えております。

(ikue)