早朝四時半に起きて庭の草むしりをした。
開始時刻は四時四十五分。すでに明るい。
ここから一時間半ほど、隣の家の屋根から太陽が顔をのぞかせるまでがチャンス!
まるで吸血鬼のよう…。
太陽キラーーーン!きゃーーーー!みたいな(;・∀・)
二週間くらい前にリセットしたつもりなのに、もうモサモサってどういうことかしら…と思いつつ、もくもくと草刈りに臨む。
長袖ジーンズ首にはタオル顔にはマスクとめがね。
耳元で蚊が鳴いたら、縛った髪でぶんぶんと追い払う。馬か。
刈り取られた草からいろんな匂いが立ち昇る。雨がまだ地面に浸み込んでいてムッと蒸気が上がる。ちいさき者らが逃げ惑う。ごめんね。
鎌で根っこから刈っていく。でもまた数週間もしないうちにグイグイと伸びていくのだろうなぁ。
ふと、植物には勝てるはずがない、と思う。
先日の哲カフェで「いのちをいただく時の罪悪感」について語り合ったけれど、植物に関しては、彼らはまったく気にしていないというか、動物に食べられることまで計画のうちなのではと思う。
「食べてもいーし、刈ってもいーよ」
そもそも度量の大きさが人間ごときの比ではないのである。
一時間半の草刈りを終えるとへとへとで、ポカリがこのうえなく美味に感じる。
ああ、今日も清々しく草に負けた。
負けて楽しい夏の草刈り、である。
(ikue)