なごテツ世話人&ファンのつぶやき

「なごテツ」の世話人およびファン倶楽部のメンバーによる個人的なつぶやきブログ。なお、ここに書かれているのはあくまでも個人の意見で、「なごテツ」の意見ではありません。

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条件の内と外

私達は、身体を持ってこの世に生まれ落ちた途端に、条件まみれの世界で暮らすことになる。時代、性別、人種、宗教、国籍、言語、体力、体質、容姿、地理的条件、家庭環境……。年齢を重ねて選択を重ねていくほど、暮らしの条件は狭まる。そして、ある条件下で思考し、判断し、行動する人となっていく。自分と重なる条件を満たした人を仲間とみなし、その後条件外の部分に目がいくと、離れたりする。時には条件外の人と争ったりもする。

こう考えると、人との対話が容易でないことは想像に難くない。ただ、自分が条件の内側で暮らしていることを意識できれば、世界の見え方は少し変わるのではないだろうか。

人は自分の条件の外を知りえないこと。際限なく違う個々の条件は、その身体と共に日々変化していること。相手と対するときは、わかると思わず、わからないと思って対すること。そして、人類全体の今の知識をもってしても、知りえないことは無限にあるということ。そんなことを意識することで、わからないながらも、条件を超えた世界を少しは感じられるような気がしている。

(MK)