先回、不要なものを捨て始めている、と書きましたが、や~っと『写真』に着手しました。
生まれた時からデジカメの世代はいいですね…溜まった写真やネガの前で呆然としなくていいから…。
ン十年も箱に入れたままだったのだから、中をあらためずに捨てても大丈夫なはずなのですが、やっぱり開けてしまうものですねー。
中には、もうすっかり記憶から抜け落ちている出来事がたくさん詰まっていました。
自分の顔も全然違ってびっくり。
こんな顔だっけ。
子どもの頃の柳楽優弥に似た男顔ー(;'∀')見られないのをいいことにあつかましいコト言ってみた。
今ではてろんてろんですが…
最後にフィルムカメラで撮ったのは二十年近く前だと思うので、写真はだいたい十五年分くらい。
今は亡くなった人たちも写真の中では笑っています。
当時、どうして「写真を撮ろう」と思ったんだっけ。
「思い出」を残しておきたかったからかな。
楽しい瞬間を留めておきたかったからかな。
では今、振り返って、あの時の「楽しい」を私は感じているだろうか…
そう思って自分の内側を感じてみると、
今感じているこの感じを、ぴったりと言い表す言葉がないことに気づきました。
楽しい、ではなく、かと言って寂しいでもなく、
せつない、は少しだけ近いけどそれだけでもない。
一番近い感覚は、旅行から家に帰ってきた時の感じ?
楽しい、さみしい、ざんねん、安心、疲れた、etc
いろいろ混ざり合った感じ。
見たこと聞いたこと、諸々、整理しきれずにふわふわした感じ。
昔の写真を見ることはタイムトラベルみたいなもので、過去を高速で旅してきたのと同じなのかもしれません。
それに加えて、当時の感情までが現在に覆いかぶさってくるので複雑な事この上ない!
苦い、しょっぱい、甘い…、味で表した方がフィットするかなぁ。
ああ、けっこう疲れる…
こんな事を感じたくて写真を残していたのかしら。せっせと。
捨ててしまっていいのかもしれない、とゴミ袋に何枚かの写真を入れる。
でもやっぱり、と思って引っ張り出す。……ん?この感じはなに?!
惜しい?
後悔しそう?
それもありそうだけど…
あと十年、二十年、あるいは五十年!
それくらい経った時にどう感じるかには興味があります。
感情なんてすっかり抜け落ちて、酸いも甘いも噛分けすぎて溶け合っちゃって、きれいさっぱり新鮮な気持ちで他人事みたいに振り返れるかも。
↑
これ、私が長生きしてみたい理由の一つかなー(*'ω'*)
結局半日かけて小さめのダンボールひと箱分にまとめました。
月日が経つうちに、また少しずつ減らしていくのでしょうけどね。
あとは…スマホで撮るのも控えめにするのよ、私……💦
(ikue)