自宅の近くを流れる武庫川のほとりに「武庫川髭の渡しコスモス園」という場所があり、10月中旬から11月中旬にかけてコスモスが咲き乱れる。
会社への行き来で通るところだが、昨年初めて足を止めた。これまでは、花を見ることができる時間にここを通っていなかった。朝は急いで通り過ぎ、帰りは暗くなっている。立場が変わり、必要な時間だけ仕事をしたら自宅へ帰る生活に変わったので、立ち寄ることができたのである。
やはり、花はいい。コスモスはしっかりと立っている花ではないため、咲き誇った花の群れが風になびく。その柔らかさがコスモスだと思う。
今年もこの場所に足を運んだ。もう11月になるというのに、まだ盛りには早かった。西に六甲の山を見渡し、手前に咲き乱れるコスモス。やはり、訪れて良かった。
ある土曜日の哲学カフェで「お花畑」という言葉を聞く機会があった。その時のマイナスな感じが気になっている。
それぞれの場には特徴がある。何を話したいのか、安心できる場とはどんなものかが、人によって違う筈である。多分、今行っていることは、これからも続くべきこととして、遠い将来も存在が求められていると考えている。
多くの方がコスモスを前に写真を撮っていた。私はこれからも、お花畑のような場を続けるのであろう。
（寺）
