なごテツ世話人&ファンのつぶやき

「なごテツ」の世話人およびファン倶楽部のメンバーによる個人的なつぶやきブログ。なお、ここに書かれているのはあくまでも個人の意見で、「なごテツ」の意見ではありません。

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【今月のお題】鬼は…54字の物語から

いつまでも炒り豆で鬼を追い出せると思ったら大間違いだ。
鬼界でもワクチンが開発されて炒り豆抗体を持っている。(ikue)

 

今回もこれでなんとかなるだろうと思っていても、なんとかならないことがある。
対象もバージョンアップしているのである。
冒頭の小話でいえば、炒り豆で追い出させると思っていた鬼に炒り豆が効かないとなれば、別の何かを用意するか、別の方法を考えなくてはならない。

どちらにせよ、AにはB、と決めていたことが意味をなさなくなった時、対象はこちらに変化を求めてくる。…実際には『求めてくる』とは言えないかもしれないが、こちらに変化の必要を感じさせるのである。

私は落ち着いた状態が好きである。
しかし、様々な努力をして『落ち着いた』と思っても、必ずどこかで、『AにはB』を覆される事が起こるのである。
するとまた、やっと落ち着いたのにーと言いながら対処しなくてはならない。
しかも時には、『C』だの『D』だの想定外のことも起こる。それに対処するにはゼロから考えなくてはならない。
人生はこんな事の連続である。

「これが終わったら落ち着くから」
亡くなった心配性の母の口癖。
しかし生涯、彼女の心から心配事がなくなることはなかった。

では、いつも安心して落ち着いているにはどうしたらいいのか?
『AにはB』的な対処法を山ほど持っていたとしても、永遠に覆され続けるのが人生なら。
人生は波の連続。揺れ続ける小舟。
いっそ、全ての対象に効果のある『特効薬』はないものか。
それは炒り豆みたいな攻撃力ではなく、鬼を千匹くらい受け止められる度量かもしれない。

「鬼はそとー!」
というよりも、
「ドンと来―い!」
って言える方がカッコいい。

(ikue)