私には妙なクセがある。
人から「これ、やっといてもらえる?」と言われると、
自分がやりたかったことを後回しにしてでも、
やりたくなってしまうのだ。
そんな自分の行動に納得できていれば問題ないのだが、
なぜか途中から不機嫌になり、ぶつぶつ文句を言い始める。
「本当はこんなことやりたくなかったのに」。
文句をいう理由はわかっている。
私の未来は私のもので、誰かに委ねられるものではない。
だから私の行動は、自由に選べる。
本当はそうじゃないかもしれないが(EX.自由意志はない説)
そう思っていたほうが気持ちが軽くなる。
ところが誰かに頼まれた途端、私はすぐにそれをやりたくなる。
そうすると、私の未来は私のものではなくなってしまう。
そんな気がして、不機嫌になってしまうのだ。
自分の「やりたいこと」と「頼まれたこと」を比べて、
電光石火で「頼まれたこと」を選んだのは、
他でもない自分自身だというのに、ね。
(真)