先日、通勤の途中でビルの解体現場からショベルカーが運び出されていく光景を見て違和感を覚えました。なぜ自分は違和感を覚えたんだろう?と考えてみると、「まだ解体が始まっていないのになぜ?」と「なぜショベルカーがあるのか?」が思い当たる。
航空障害灯があるから、地上高60メートル以上の高層建築物なのでしょう。面積も広く、この規模の解体工事は身近で見たことはない。解体工事なのにコンクリートミキサー車が毎日いるのも不思議でした。おそらく巨大なクレーンなどを使うので、ビルの地下の弱い所を補強しているだろうと推測していました。
ショベルカーは土を掘る重機なので、巨大なビルの解体現場にあるのが不思議に感じたのですが、たぶん補強作業に使っていたのだろうと推測。これから壊すビルのために建物を補強するという考えは、わたしの常識にはありませんでした。
こんな妄想をしながら、さらに考えてしまいました。違和感を覚えた理由は「まだ解体が始まっていないから」と「ショベルカーがなんであるのか?」だったとすると、その考えはどこから来たのだろう?と。建築関係に若干の知識はあるが、工程を理解できる知識がある訳でも、特別興味がある訳でもない。
違和感を覚えたのは、ただの勘違いなのだろうか? それとも過去の経験から答えを無意識に瞬時のうちに導き出していたのだろうか?
少なくとも、今この文書を書いている「わたし」という意識は関与していなかった。なんとなく「わたし」とは別に勝手に思考している存在がいるような気はする。それもたぶんわたしの一部なのでしょう。それともわたしがその一部なのか?
いずれにせよ、どうせならもっと有意義なことに思考を振り分けて欲しいものです。
(からす)