なごテツ世話人&ファンのつぶやき

「なごテツ」の世話人およびファン倶楽部のメンバーによる個人的なつぶやきブログ。なお、ここに書かれているのはあくまでも個人の意見で、「なごテツ」の意見ではありません。

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認知のバイアスー自己納得のための「理由」について考える

私たちは時折、自身の思考や行動に対して理由付けを行います。例えば、他の人から自分とは違う意見を言われたとき、それが正しいと知っていても嫌悪感を覚えることがあります。それまでの自分の価値観を揺るがしたり、これまでやってきた行動が否定されたように感じたりする場合、特にそういった傾向が強まるように思います。

そのような状況で、よく「あの人は○○だから」というようなことを言います。○○は、相手のプロフィールや過去の経験、個性など、様々な要素から導き出されるかもしれません。

それでは何故、そんなことをするのでしょうか? ここから先は私の推論に過ぎませんが、相手を責めることで「自分が間違っているかもしれない」という(自分の)認識から逃れるためかもしれません。

しかし私たちは、この自己正当化が間違っていることをどこかで理解しています。心の奥底ではそれを認めながらも、意識の上ではどうしても受け入れられない。この内的な不一致によって心の中に混乱と苦しみが生まれます。自分と世界の間に生じたギャップは、精神的なストレスになりかねません。

そこで救済策として浮かび上がってくるのが、認知のバイアスです。自己正当化を維持するために他人や事象に対する不公平な判断や偏見を形成し、それを事実と認知することでなんとか立ち直ろうとする。「自己納得のための理由付け」は、自己防衛や自己正当化の手段として機能しているのではないでしょうか。

(真)