なごテツ世話人&ファンのつぶやき

「なごテツ」の世話人およびファン倶楽部のメンバーによる個人的なつぶやきブログ。なお、ここに書かれているのはあくまでも個人の意見で、「なごテツ」の意見ではありません。

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チームワーク

先日、「チームワークについて」という哲学カフェを開催しましたが、そこではいろんな意見が出てきました。例えばアイドルグループや団体スポーツにおいて、普段は仲が悪く敵対関係であっても、個人の能力だけを組み合わせるとチームとしてはうまく機能することがあるというお話を伺って、確かに!と思いました。と同時に、ある疑問が湧いてきました。

 

個人の能力だけを組み合わせたチームと、その人の全体(ネガティブな面も含めて)を受け入れて構成したチームとでは、何か違いが生まれるのでしょうか。

 

前者の「能力だけを組み合わせたチーム」の例として、たとえばメジャーリーグのような契約社会を思い浮かべました。ここでは自分の与えられた役割や果たすべきことが明確に数値化され、これを成し遂げられなかった場合は即契約解除となります。一見ドライなようですが、役割が明確で目的を達成させる上では効率的かもしれません。

 

後者の「その人の全体を受け入れて構成したチーム」は、たとえば人数合わせで呼ばれた草野球チーム、いわば寄せ集めチームでしょうか。メンバーの中にはそもそも野球がそこまで得意でない人も入っているかもしれません。このチームがうまくいくかどうかは、偶然や運も絡んできそうですが、「在るもので何とかする」という工夫がチーム全体に流れているような気がします。寄せ集めチームでは事前に決められた役割は存在せず、それぞれがなんとなく自分にできそうなことをやっていく中で、自分の立ち位置が出来上がっていくような気がします。

 

どちらが良いということではないと思いますが、後者の方が不明確な分、他者への関心や配慮が不可欠で、よりチーム全体を考えざるを得ない状態、つまり個人よりも社会への視点が強いように思われます。その人の全体を受け入れること(あいまいな表現ですが)で、「ここに居ていいんだ」と安心できるような場では、チームワーク全体に個人の能力を超えた力が働くのかもしれません。

 

チームワークの回が終わった後もそんなことをぐるぐる考えていた私は、「よし、今晩は冷蔵庫の中に在るもので何とかしよう」と試みましたが、何ともならずスーパーへ飛んでいきました……。

(か)