なごテツ世話人&ファンのつぶやき

「なごテツ」の世話人およびファン倶楽部のメンバーによる個人的なつぶやきブログ。なお、ここに書かれているのはあくまでも個人の意見で、「なごテツ」の意見ではありません。

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無限の時間が過ぎてから…………

 「あなたがいま飲んだジュースには、気づかないほど小さなカプセルが入っていました。そして、それは爆発します。ただし無限の時間が過ぎてから」
 そう言われたらどんな気分だろうか? 無限の時間が過ぎてから、ということは実質爆発することは無い、ということは分かっている。
 それでも体の中に異物が入っていることに変わりはなく、危険性は無いと理解はしていてもいい気持ちはしないだろう。
 「その小さなカプセルを今すぐに、永遠に爆発することの無いように処理してあげましょうか? こちらの人体には無害な薬品を一滴呑み込めばいいのです。100円で提供しますよ、どうしますか?」
 続けてそのように持ちかけられたら、その提案を受け入れるだろうか?

 「君に借りたお金は必ず返すよ。無限の時間が過ぎてから」
 友人がこのように本気で言ってきたら、そのお金は諦めなければいけない。それとも『「必ず返す」と言っているのだから、「返さない」とは違う。希望は捨てないようにしよう』といつの日か返ってくることを夢見るだろうか? いずれにせよ友人を泥棒呼ばわりすることは出来ないが。

 AIにとっては「無限の時間が過ぎてから」=「それは不可能事」かも知れない。ただ、人間には、それは論理的結論以上の意味を付与するものとして心に映るものらしい。

 無限の時間が過ぎてから、世界は消滅して跡形も残らない。

(i3)