なごテツ世話人&ファンのつぶやき

「なごテツ」の世話人およびファン倶楽部のメンバーによる個人的なつぶやきブログ。なお、ここに書かれているのはあくまでも個人の意見で、「なごテツ」の意見ではありません。

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【嘘つきしかいない国と正直者しかいない国】

先日のWS形式のなごテツ「嘘をつくのはいけないこと?」では、いろんな方の【嘘】に関する考えを聴くことができて、とても楽しかったです。

ただ、やっぱり自分の思考の前提が「嘘をついてはいけない」になっていたな、と思いました。

タイトル通り、もっと素直に「嘘をつくのはいけないこと?」と考えてみてもよかったかな、と。
ということで、あらためて考えてみました。
例えばもし、嘘つきしかいない国があったら…?
逆に、正直者しかいない国があったら…?

というわけで、以下は創作です。
お暇な方はどうぞー。笑

【嘘つきしかいない国と正直者しかいない国】

……あるところに、嘘つきしか住んでいない国がありました。
でもその国はとても平和でした。 

  • 例 1

「今日は学校に行かなかったのかい?」
「今日は学校はお休みなんだよ」
「ああ、そうかい」(嘘なんだろうなと思うだけで、スルー)

  • 例 2

「今日のおかず、うまくできたわー」(失敗した)
「美味しいよ!かあちゃんは料理上手だね!」
「じゃあなんで残すんだい」
「ダイエット中なんだよ」
「そう」(自分でも食べたくないわと思って、スルー)

  • 例 3

「子どもができたわ」(これはホント)
「俺の子か?」
「そうよ」
「そうか」(まぁいいか、と思っている。自分の子どもも多分他の家で育ててもらっているから)

……一方、あるところに、正直者しか住んでいない国がありました。
でもその国もとても平和でした。

  • 例 1

「今日は学校に行かなかったのかい?」
「行きたくなかったからね」
「ああ、そうかい」(そんな日もあるわね、と思っている)

  • 例 2

「今日のおかず、失敗しちゃったわ」
「まずいなー! かあちゃんはほんと料理下手だね!」
「じゃあ、なんで食べるんだい」
「食べないと死ぬじゃないか」
「そりゃそうね」(納得)

  • 例 3

「子どもができたわ」
「俺の子か?」
「多分ちがうと思う」
「そうか」(まぁいいか、と思っている。自分の子どもも多分他の家で育ててもらっているから)

……このように、それぞれの国の人々はとても平和に暮らしていましたが、ある時、ふたつの国の男女が出会ってうっかり恋をしてしまいました。
嘘つきの男は、相手の言うことは全て嘘だと思い、正直者の女は相手の言うことは全て本当だと思ってしまったのです。
当然、しばらくすると行き違いが起こり、争いが始まりました。

「どうして嘘をつくのよ?!」
「どうして本当のことしか言わないんだ?!」

…しかし、正直も嘘も、単にあそびのルールでしかないのです。
統一のルールの元で遊べば、なにも問題はなかったのです。
要するに、不幸を生むのは摩擦なのです。

結局二人は、すったもんだの末、お互いの国に帰りました。
「嘘つきとは付き合えないわ」
「正直者にはうんざりだ」

おわり

(ikue)