なごテツ世話人&ファンのつぶやき

「なごテツ」の世話人およびファン倶楽部のメンバーによる個人的なつぶやきブログ。なお、ここに書かれているのはあくまでも個人の意見で、「なごテツ」の意見ではありません。

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本質シリーズ第二弾 --サウナの本質--

ikueさんの「フルーツサンドの本質」が面白かったので、勝手に第二弾を作ることにしました。この「○○の本質」、意外と書きやすいです。誰か第三弾を書いてくれないかなぁ……。

本論に戻ります。ある夜、TVでサウナ番組を観ていた夫が呟きました。「サウナって水風呂ということだよね」と。珍しく意見が合いました……。数年前にサウナにハマって以来、私もサウナは水風呂だ!と思うようになったからです。

簡単に説明しておくと、サウナ室 → 水風呂 → 外気浴(休憩)を1セットとし、これを3セット繰り返すのが基本的なサウナの入り方です(もちろん水風呂抜きでも外気浴無しでも1セットでも構いません)。サウナの後の水風呂はマラソンの後のビールのようなものと思われるかもしれませんが、ちょっと違います。サウナ室の中は座っているだけですし、そもそもその段階で気持ちいいのです。個人的には、ヨガ二ドラーで体の力を抜くために、力を入れてから一気に力を抜く感覚に似ていると思います。サウナ室で熱を溜め込み、水風呂で開放する、その時に余分なものが一緒に出ていく感じでしょうか。いわゆる"ととのう"という状態はその後の外気浴で訪れますが、サウナ室内で熱されている(蒸されている)状態でもなく、最終的に到達する"ととのい"でもなく、その前後を前提とした瞬間的な解放こそ、サウナの本質ではないかと思うのです。メインの部分でも最終到達点でもなく、途中の瞬間に本質があるのではと。

サウナ=水風呂、と考えるサウナーは多いので、この考えは目新しいものではありませんが、その理由はそれぞれだと思います。そんな面倒なことを何も考えなくていいのがサウナの本質、という人も多いでしょう。三つの行程の三位一体や、エンドレスワルツに感じられる繰り返しが本質、という考えにも共感できます。

フィンランドにはサウナに関する名言が数多くありますが、その中に、

女性が一番美しいのはサウナを出た後の一時間

というものがあります。湯上がりの女性が美しいのと同様に、デトックス効果で女性がキレイになるという意味もありますが、サウナによって感覚が研ぎ澄まされた男性が普段気づかなかった女性の美しさに気づく、という解釈もあるそうです。

サウナの後で哲学対話というのもやってみたいものです。普段よりもっと平穏な対話になるのでしょうか。いつもは気づかないことに気づくのでしょうか。対話の本質って何なのでしょう。

外気浴が気持ちいい季節になりました。サウナでととのってみませんか? 女性がキレイに見えるという保証はしませんが、一時的に色々な事が「ま、いいか」という気になりますよ。

(福)