なごテツ世話人&ファンのつぶやき

「なごテツ」の世話人およびファン倶楽部のメンバーによる個人的なつぶやきブログ。なお、ここに書かれているのはあくまでも個人の意見で、「なごテツ」の意見ではありません。

● なごテツからのお知らせ ● ←ここをクリック!


オヤジギャグの定義

オヤジギャグは英語でもDad Jokeということをご存じの方は多いと思いますが、フランス語やロシア語でも同様の表現を用いるそうです。これは万国共通の現象なのでしょうか。

この言葉、今では普通に使用されていますが、今の用法が定着したのは1990年代という説が有力です(Dad Jokeも1980年代に定着したという説が一般的のようです)。1990年頃に団塊の世代が「オヤジ」になり、その人たちが口にする「寒い」ギャグを耳にする機会が増えた若者世代が命名して広まったとか。インパクトより数の多さが問題だったのですね。

それではオヤジギャグをオヤジギャグたらしめているものは何なのか。
話者が「オヤジ」であることでしょうか。特定の世代にウケる表現を使うこと? それとも安直で練度が低いことでしょうか。

私は、オヤジギャグかどうかを分けるのは、”その場を冷やす力がある"、あるいは"結果的に場が冷えた"かどうかだと思います。可能性は低いですが、その場が盛り上がったらそれはオヤジギャグではないのではないかと。また、場を凍らせる発言はオヤジギャグではありません。ぬるーく冷やす、この絶妙な冷やし加減が大事です。

あらかじめ定義が確立されている言葉がある一方で、日常会話における言葉は、"使用"という場から切り離すことはできません。"使用"はさまざまな要素とつながっており、その中には効果や結果も含まれます。その言葉がその場で生み出す結果から遡って語が定義されることも多いのではないでしょうか。

毎日のようにオヤジギャグ?を繰り出す夫に「どうして言うの?」と聞いてみたところ、「降りてくるから」という答えでした。面白いことを言おうとか、逆につまらないとわかっていても言いたいとか、そういう意図はないそうです。どこから降りてくるのだろうと毎回不思議に思いつつ、あまりのくだらなさに思わず笑ってしまうことが多く、場が冷えたという認識はないので、前述の仮説によるとこれらはオヤジギャグではないのかもしれません。

オヤジギャグの定義、またはダジャレとの違いについて、上手く説明できる方がいらしたらぜひ教えてください。

(福)