なごテツ世話人&ファンのつぶやき

「なごテツ」の世話人およびファン倶楽部のメンバーによる個人的なつぶやきブログ。なお、ここに書かれているのはあくまでも個人の意見で、「なごテツ」の意見ではありません。

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老いても美しく?

ある時、「老いても美しい(カッコいい)人は素敵」という価値観を自分が持っていることに気づいた。
年老いて醜くなることを「よくない」ことだと感じていたのだ。

皺ができ、シミもでき、肌はたるみ、白髪が増え、髪が薄くなり、姿勢もわるくなり…。
そんなことは老いればあたりまえなのに、その状態に抵抗している人々を素敵、と思うのである。
肌にハリがあり、髪はふさふさとして、背筋がピンと伸びている人々を。

…本当にそうかな?と考えてみる。
「若々しい」ことを善とする価値観は、自分を苦しめないだろうか?
年老いたら、若い頃に比べれば醜くなるのは「あたりまえ」ではないのだろうか?

あらためて、あたりまえのことを「あたりまえ」と受け止めるのはラクだな、と思う。
老いても若々しい人は、たしかにカッコいい。
でも「カッコいい」という評価を受けることができるのは、そもそもそれが少数派だからだ。かなりの努力をしないとできないことだからだ。

それなのに、自分もそうありたいと多くの人々は思っている。
そして、その願いを叶えてくれそうな商品も巷にあふれている。
しかし、かなりコストもかかりそうなこの努力は、自分の幸せ(満足感、充実感)に貢献するのだろうか…?
ありのままの自分を否定し、抵抗し続けることは。

私は、抵抗や否定によって起こる摩擦は、エネルギーを無駄に消費するだけだと思っている。
だからできるだけ、そういう考えや行為は減らしたい。
…とはいえ、若々しい老人を見れば、やはりこれからも「カッコいいなぁ」と思うだろう。
でも、「だから自分も」という考えとは切り離したい。
シワよし、シミよし、白髪よし、である。

もちろん、だからと言って日々のスキンケアをしないわけではない。
常に中庸を採用しながら、できるだけ気楽で身軽でありたいと思っているだけ。

(ikue)ゆる記事担当