なごテツ世話人&ファンのつぶやき

「なごテツ」の世話人およびファン倶楽部のメンバーによる個人的なつぶやきブログ。なお、ここに書かれているのはあくまでも個人の意見で、「なごテツ」の意見ではありません。

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八つ当たりの矛先

自分とは、一番身近くにいる物言わぬ便利な生体だ。大抵は反論もせずに、思ったことをすぐに実行してくれる。自分のことはよく知っているし、このくらいのことには耐えられると考えがちだ。

だが、他者にとって困難なことなら、自分にとっても困難なはずだ。そして、困難を乗り越えた時のねぎらいは、自分に対しては忘れがちなように思う。

内省的な人や大人対応ができると言われる人ほど、自分に無理をさせがちなのではないだろうか。慢性疲労やストレスに苦しむ人の一部は、他者に八つ当たりする代わりに、自分に八つ当たりしているとは考えられないだろうか。依存症や摂食障害自傷行為等は、原因を言語化できない表出しにくいストレスが自分に向かっている状態であるかもしれない。

そんな時、身体や神経は自分を大切に扱うよう切望しているだろう。状況によっては周囲に助けを求め、気遣ってもらえるように環境を変えることも必要かもしれない。そして、自分で自分を他人のように労り、ねぎらう必要があるように思う。

他人に八つ当たりしないことは優れた特性なはずだ。ただ、その代償が疲労困憊や疲弊というのではもったいない。簡単ではないが、他者にも自分にも八つ当たりしない暮らしのことを平和と言うのかもしれない。

(MK)